2002年5月
場所:グリーンピア三木
参加台数:400台
参加者数:500人
序章 夏の午後
OASIS実行委員の住まいは各地に点在している。 皆を繋ぐ絆は『OASIS-ML』と言う名のメーリングリスト。これによって毎回、連日議論を戦わせていた。前年度は1500通にも昇る討議が繰り広げられたこの『OASIS-ML』。いつも、歯に衣着せぬ熱い戦いだった。
第4回目となる今回、最初のMLが配信されたのは残暑厳しい8月の終わり。甘味処『谷口』の宇治金時が美味しい季節だった。
メール件名は『ご機嫌いかが?』。
この1通のメールから、実行委員一同が動き始めた。第4回目に向かって…。
第1章 モンスター
「OASISは生き物だ。」誰かが言った。
第1回の参加台数は約100台だったイベントが第2回では約200台、第3回では約300台と増えていた。
年々、確実に規模が拡大していた。このペースで今回の参加台数を予想すると、眩暈がした。
「今までのやり方では対応し切れない!」
危機感が募った。
企画段階から関わる実行委員と、当日スタッフ双方の増強が求められた。公募の結果、新たに双方に数名が加わった。関われば関わる程、深みに嵌るこの活動に自ら志願した者達。強者揃いだった。これにより実行委員の総勢は20人を超えた。皆、 若くはないが熱意に溢れていた。
本格的な討議を始める前に、基本方針が再確認された。
『クルマ初心者や同乗者も気軽に楽しめるイベントにしよう。』
第1回目からのコンセプトである。今回も守り続ける事が決まった。それに沿う為に様々な討議が途切れる事無く続いた。
全ては『前回より』良いイベントにする為に知恵を絞った。討議は果てしなく続いた。
秋、冬と季節が移り変わり、やがて春となった。討議内容を詰めていくにつれ議論は白熱化した。
ある者は仕事の手を休める度に考え、
ある者は寝る間を惜しんで考え、
ある者は無職期間を延ばして考えた。
途中、メーリングリストのサーバとOASIS-webのサーバが不調となりスタッフの肝を冷やす事態が発生したが、何とか乗り越えた。
そうして、前日にようやく全ての討議・作業が終了した。体制が整った。天候の心配をしつつ、開催当日を迎えた。
第2章 親不幸者達の1日
午前7時 作業開始
早朝の三木は爽やかな空気に包まれていた。快晴の予感である。今回も天候に恵まれた。スタッフ一同は、東の朝陽に向かって拝みつつ日頃の善行を再確認した。
「神様、今年もありがとう」と…。
スタッフしか居ない第2駐車場。やけに広く感じた。去年とは違い、全面使用可能となった広大なスペース。ここが去年同様、数時間後にはロードスターで埋め尽くされる。期待と不安を胸に秘めつつ、一同は作業を開始した。
この手の作業。会場が余りにも広過ぎるとどこから手をつけて良いか解からなくなるという罠が待っている事を忘れてはならない。広大な会場のあちこちで、スタッフは苦悩・絶叫した。
午前8時半 開場
開場と同時に受付・誘導スタッフ達は大忙しとなった。今年もチケットクイズ付のホルダーは健在だった。次第に色とりどりのロードスターで埋め尽くされる会場、壮観だった。
駐車スペースへの誘導の鍵となる『王様』は今回も大活躍だった。この日の為にグレードアップした姿は気迫に満ちていた。全身タイツが、輝いて見えた。
午前10時過ぎ オープニング
『ワム!』の『フリーダム』で始まったオープニング、皆様にはどう映ったであろう?
スタッフ一同は、連日練習に立ち会っていたので正しい感性がすでに麻痺していた…。
午前10時半過ぎ 格付けチェック
日頃の味覚・嗅覚・触覚・視覚が試され、MCに弄られ廻されるこのコーナー。今回は地域別・女性参加者によるものだった。
出演は、関東代表・中部代表・関西代表・中国四国代表。そしてRCOJ2代表。お約束だった。
壇上の水落さん、割烹着姿に違和感が無かった。衣装を用意して、良かった。
『一流の女性ロードスター乗り』のメンツをかけて、幕が上がった。
1問目の神戸ワイン・安物ワイン飲み比べ。
2問目の香水・車の芳香剤嗅ぎ比べ。
3問目の洗車スポンジ・風呂スポンジ触り比べ。
ここまで、それぞれの順位は僅差であった。MC的に最後のオチをつけるのは困難だった。
最終問。4問目のガルフオイル・食用油の見比べで、MCは天下の宝刀を抜いた。
「この問題、間違えたら最下位っ!」
…逆ジャンピングチャンスだった。
結果、餌食となったのは関東代表だった。その後宣誓書を読み上げて頂いた。
幌閉め宣誓書
私○○は、本日グリーンピア三木で開催されたOASIS Roadster Meeting 2002において関東地域代表としてRoadster格付チェックに出場したにも関らず、惨敗を喫してしまいました。
結果、今後一年の間いかなる状況においても「幌を開けない」というペナルティを受ける事となりました。よって、関東地域ナンバーのRoadsterは、どんなに快晴で絶好のオープン日和でも決して幌を開ける事無く、普通車同様しっかりと幌を閉めて走ることをここに誓います。
…関東地域にお住まいの皆様、その後いかがお過ごしでしょうか?
午前11時半過ぎ お昼休み
午前の予定が終了し、お昼休みとなった。お弁当が相変わらず…だったのは、大人の事情によるものだった。その中で、ペットボトルのお茶のキャップが好評だったのは予想外であった。
もしかして、関西限定だったのだろうか?
参加者の皆さん。皆、思い思いの過ごされ方をされていた。
テーブルとパラソルを用意された方。
チケットクイズの謎解きをされる方。
愛車の前でフリマをされる方。
土手でお昼寝をされる方。
ショップ巡りをされる方。
時間は、穏やかにゆっくりと流れた。「暑いですね〜!」から始まる挨拶が、あちこちから聞こえた。
皆、笑顔が似合っていた。
2001年のレポート第3章でご紹介した『未来のロードスター遣い』。
一年振りの再会だった。(少し大きくなったかな?)
今回は、キャリアに足漕ぎNAを積んで参加されたお父さんの弁、「最初にアレ読んだ時は、“ん? ウチの事?!”って驚いたよ〜。」
…勝手にネタを拝借した事を、笑いながらお詫びした。
午後1時過ぎ ペアクイズ
参加者の皆様に適当にペアになって戴き、出題された問題の正誤が二人とも同じなら勝ち進めるというこのクイズ。今回初企画だった。
そして、初企画故に予想外の出来事が発生した。
『…皆、勝ち進み過ぎ。』
途中で用意した問題が足りなくなった。アドリブで乗り切ろうとした。最後は、禁じ手の『じゃんけん』で対処する事となった…。次回はもっと企画を練ろうと、スタッフ一同心に決めた。それにしても、最後まで残った最前列の2人組は美味しかった。
午後2時過ぎ ワインラベルコンテスト表彰式
OASIS記念ワインのラベルを公募して、web上で投票して戴くこの企画。今回2回目ながらも沢山の方にご応募戴いた。
皆様からの投票の結果、グラフィック賞は『Yam!』さん。ワインラベル賞とワインラベル大賞は『よう』さんに決まった。
大賞の『よう』さんは未だ15歳。「将来、免許を取ったらロードスターに乗りますか?」…の質問にコメントが途絶えた。初々しかった。
スタッフ一同は、「刷り込むなら今だ!」と密かに思った。
悪い大人達である。
皆様、来年度も投稿を是非お待ちしております!
午後2時半過ぎ 大抽選会
毎年、チケットクイズの正解者のみ参加権が与えられる少し変わった抽選会である。
参加・協賛して下さったショップのご好意により、 今回も沢山の豪華景品に恵まれた。年々凄くなる景品群に、スタッフからは溜息がこぼれた。
「来年は、スタッフ辞めようかな〜。」
…そう、スタッフには毎年参加権が無いのであった。スタッフの黄色いチケットホルダーには、謎解き絵は刷られていなかった。(青のホルダーは参加者。黄色のホルダーはスタッフです。識別にどうぞ。)
程無く抽選が始まり、あちこちで歓声が上がった。当選された皆さんの笑顔・リアクションが印象的だった。
そんな中。
最後の景品に差し掛かった時、発電機が止まった。ガス欠だった。マイク音声とBGMが止まった。スタッフ一同、青ざめた。
壇上のMCは、マイクを置き大声でその場を盛り上げた。参加者の皆さんはそれに応えた。
「ニューヨークに行きたいか〜っ!」
『おーっ!』
…『アメリカ横断ウルトラクイズ』の世代が多くて、救われた。
こうして、抽選会はアクシデントに見舞われたが無事に終了した。ありがとうございました!
午後3時過ぎ フィナーレ
西陽が高く照り続けているものの、フィナーレの時間となった。
「もう一寸ってところでおしまいにすると、次が楽しみになるんだよ。」幼い頃、誰かに諭された言葉である。今回もそんな感じなのだろうか?
閉会の挨拶。
何度もポーズを決めた記念撮影。
それぞれの別れを惜しむ声。
あちこちで掛かるエンジン音。
帰途のコースを打ち合わせる姿。
帰り支度が始まった。
しばらくして、家路へと戻られる皆様のクルマが次第に増え始めた。
スタッフ一同の見送りに「ありがとう〜!」と応えてくれる姿が、胸に響いた。
見送りに、自然と熱が入った。
『ありがとうございました!』…と。
第3章 次回に向かって
掛け声が響いた。
テントを畳み、コーンを片付け始めた。撤収作業である。
黙々と作業しながらも、来年の話がもうあちこちで挙がっていた。
「次は5周年になるんかぁ。」
「何かT-シャツに替わる衣装はどない?」
「ビール呑みて〜っ!」
皆、お互いの中途半端に日焼けした姿を笑いながら、語った。
今回の参加台数は約400台弱。参加人数は約500人。
第1回目と比べると夢の様な数字となった。
これからOASISはどう進化するのだろう?
これからOASISはどこまでゆくのだろう?
これから更に回数を重ねても、
初回の気持ちを忘れずにいようと思いながら
スタッフ一同の記念撮影の中に入った。
ポーズを決めて撮影。決めの言葉は毎年恒例である。
「もうやらないぞ〜っ!」
『おーっ!』
皆、ひねくれ者だった